岩手の知ったか! になる ~食べ物編~

役に立つかと言われれば、そんなに役には立ちません。しかーし、知っていればあなたの岩手愛が増すことは間違いなし。 どこでも会話が弾むネタなので、人間関係も円滑になる知って得する情報です。 話題に困ったら思い出してください。

  • エゾイシカゲガイという貝がめちゃめちゃ旨いin陸前高田
トリガイの仲間で市場では『石垣貝』とも呼ばれる『エゾイシカゲガイ』。産業として養殖しているのは陸前高田市の広田湾のみという”幻の貝”です。
元気にピョコピョコ動きます
タライのような容器に砂を入れ、そこに買いを入れて海中で養殖。広田湾の豊富なプランクトンをエサにして、天然とほぼ同じ環境で出荷サイズまで育てるのです。
水揚げの様子
味は甘みと旨味が強く、タウリン・グリシン・アルギニン等の栄養分を豊富に含んでいます。料亭やすし店からの需要が多いのだそう。見かけたらぜひ食してください
洋食にも
  • 岩手の鶏肉生産量は全国3位
10/29は岩手とり肉の日。(チ)勤労感謝の日。

岩手の牛肉は全国でも有名。霜降りの黒毛和牛も、赤身の短角牛も美味しいですね。豚肉も珠玉のブランドがたくさんあります。

しかし忘れないでほしい!! 鶏肉も全国に誇れるレベルなのです。

岩手県の鶏肉生産出荷羽数は堂々の全国3位。宮崎、鹿児島、岩手の上位3県で全国の半分以上のシェアを占めているのです。
全国3位!!
一方でひとりあたりの年間消費量はいささか寂しい結果が…。九州の「じとっこ」「とり天」、北海道の「ザンギ」、名古屋の手羽先唐揚げのようなメジャーな鶏料理の出現が待たれます。岩手の鶏肉って焼いて塩ふるだけで美味しいから、わかんなくはないのですが…。
通とかじゃなく普通に塩で美味しいので
ちなみに生産の最も多い市町村は九戸村だそう。活躍の目覚ましい”オブチキさん”こと『キングオブチキン』さんはこちらの非公認キャラクターです。お頭は鶏、お体は人間。『ザ・トリフターズ』として楽曲サブスク配信中です。


資料:農林水産省「畜産統計」平成31年
  • もはや豆腐市に改名していいレベル
豆腐の消費量・購入金額ともに殿堂入りの盛岡市。盛岡市民の豆腐好きは伴瀬時代から続くといわれていて”寄せ豆腐”は盛岡が発祥ともいわれています。
豆腐好き民
ところで2020年に全国トップの支出金額となったのは那覇市。沖縄の豆腐は一般的な木綿豆腐よりどっしり重いいわゆる『島豆腐』。これも気になりますね。

ちなみに範囲を岩手全体にすると、だいたい全国30位くらいになるみたい。岩手県豆腐市に改名して、知名度アップを狙えるんでないでしょうか。
ご検討よろしくお願いします。
  • 究極の薬味は 遠野にあり
遠野で薬味といえば宮守地区の水わさび!! ですが、以前にグルメ漫画・美味しんぼで紹介されてから一挙に注目を集めたのが“暮坪かぶ”。海山先生が『究極のそばの薬味』として認めた、あの薬味です。
これです
大根おろしとワサビの中間くらいの爽やかな辛さ。遠野市暮坪地区に伝わる伝統野菜で、丁寧に育てられるがゆえ生産量も少なく、とっても貴重。産直などで見つけたらぜひご賞味あれ。そばや刺身の薬味にどうぞ。
大根おろしとワサビの中間くらいの辛さ

いかがでしたか? 知ってるようで知らない岩手の食の話。

産直で買い物をするときなど、思い出してみてくださいね!

AREAivol.28(2017年4月10日発売)より。記事内の写真、データは発売時点のものです。

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