珍百景登録~いわて記念杯~

編集部が勝手に選りすぐった岩手の珍百景。
あなたの知ってる「んんっ!?」なモノも教えてください。

岩手を駆け回っているといろいろなものと出会う。カモシカ、タヌキ、道路の真ん中を走る自転車、芸術が爆発しているカカシ。筆者は西和賀のタイヤ星人が好きです。以前はあちこちで見かけた気がしますが、最近は彼ひとりになってしまったような…。ついつい飛ばしがちな県道1号を見守っています。

今日も明日も安全第一君。ときどき塗りなおされている。

”●時に風呂で降りるから”

バス停が大真面目に珍名を名乗っていると何だかシュール。ちゃんと由来や歴史があるのはわかってるんですよ。噂では『崖』とか『猫屋敷』なんてバス停もあるらしい。ちなみに『●●邸宅前』のような個人名を冠したバス停も結構あります。もう人が住んでいなくてもバス停の名前は変わらないそう。へ~。

かつて支柱に取り付けられていたであろう標識は雨風しのぐ待合所の中に。
いい湯はありません。
時期にはネギが育ちます。
路線バスは廃止されてますが”鬼滅”効果で観光地になりました。
無限列車ならぬ無限バスが来ないかなあ。

ご利益ありそうなポスト

岩手に幸せの黄色いポストはありませんが、恋が叶うポストはあります。大切な人への手紙を投函すると願いが叶うそう。ご当地キャラやご当地モチーフが描かれたラッピングポストは全国にありますが、平泉のポストがダントツでありがたいのでは。『POST』の字までゴールドだし。

三陸鉄道『恋し浜駅』にあります。
裏面には黄金の孔雀が舞っています。

人より器がデカい

器のデカい人物になりたいもの。器はデカければデカい方がいい、たぶん。

そんなわけで続いての珍百景は花巻城。お城じゃなくてラーメンの方です。「高校生が5人くらいで食べて、スープを残すくらいかなあ」と『花巻ラーメン バガボンド』隊長・上田さんは語る。取り分けている器は普通サイズのラーメン丼なのでぜひ比較していただきたい。

中身は同店の看板メニューと同じだけあって、最初のうちはとっても楽しい&美味しい。柔らかホルモンにたっぷり野菜、普段はトッピングの豆腐も好きなだけ食べられる。2人で30分以内に落城(完食)できたら無料。

編集部は3人で挑戦しましたが見事完敗です。城攻めでいうなら城のお堀に手がかかったくらいでしょうか。不甲斐ない。

醤油、味噌、四川塩から選べる。ラーメン6杯分+サービスのチャーシュー
頑張る編集部。
3/4でギブアップ!!

ワイルドであれ、アウトドア

こちらは岩手に限った話ではありませんが、アウトドアブームを受けてあちこちのキャンプ場で目にした『ビア缶チキン』。鶏の内側をビールの蒸気で蒸し焼きにして豪快にいただく。スーパーなどで打っている丸鶏は内臓抜きがしてあるので、難しい下処理は必要ないし、特別な調味料もいりません。しかし素材が素材だけあって、なかなかの”ニワトリ”感…。鶏さんと生産者さんに感謝をしていただきましょう。

使用するビールで味にも少し違いがあるらしい。
外で食べると美味しさ5割増し。

AREAivol.71(2021年11月1日発売)より。記事内の写真、データは発売時点のものです。

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